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社交不安障害専門 相談屋ジャッジ

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社交不安障害(社会不安障害/SAD)とは

 社交不安障害の人が考えがちなこと。

「明日の会社の朝礼、緊張して頭が真っ白になりそう…」

「明日の面接、きちんと話せるか心配…」

「お昼休憩、話すことがなくて気まずい時間なだけ…」

「会社の飲み会、ひとりポツンとなったらどうしよう…」

「人前で字を書くと手が震えてしまって…」

「人との会食、緊張して食事がのどを通らない…」

「待っている人のことを考えると公衆トイレに入りづらい…」

「偶然、近所の人と会ってしまったらどうしよう…」


 

 社交不安障害の人は、常に人から見た自分を考えていま
 す。「こういうことをしたら○○と思われるに違いない」
 と決めつけます。そう決めつけてしまう理由は、社交不
 安障害の人には共通したフィルターがあるからです。



 それは「自分がそう思うのだから、相手もそう思うに違い
 ない」
というフィルターです。自分が否定的に考えている
 ことを、みんなも否定的にとらえると考えてしまいます。



 例えば「人前でうまく話せない人はカッコ悪い」というフ
 ィルターがあると、みんなもそう思っているに違いないと
 考えます。そのため「カッコ悪い奴」だと思われないよう
 に余計に人前で話すことに緊張し不安になるのです。



 その不安に押しつぶされそうになると、人前で話すことを
 避けるようになります。さらに問題を深く考えてしまうと
 「人前で恥をかくくらいなら、誰とも接したくない」と思
 うようになり引きこもる人も少なくありません。


 
 社交不安障害はもともとは対人恐怖症から枝分かれした心
 の問題と言われています。そのため一般的には社交不安障
 害は対人関係の問題だととらえられがちですが、私はそれ
 は違うと考えています。



 対人関係は社交不安障害の人が不安になるきっかけに過ぎ
 ません。社交不安障害の人は実は自分との関係がぎくしゃ
 くしている人が多いことに気付かされます。
 常に『理想の自分』がとなりにいてゴチャゴチャ言って
 きます。



 「もっとうまく立ち回らないとダメだ!」

 「絶対にうまくやるんだよ。
         失敗なんてしたらダメだからね!」




 社交不安障害者の人は、そういった理想の自分からのメッ
 セージを拒否することはありません。みんなから良い評価
 を得たい
自分の責任でみんなに迷惑をかけたくないとい
 う気持ちが強いため「もっと、もっと」とさらに自分を追
 いつめてしまいます。




社交不安障害は予期不安に振り回されている

 
 社交不安障害のつらさって「何だろう?」、そう考えたこ
 とはありませんか?その答えを、私自身の経験をもとに考
 えてみました。



 そこで思ったのは予期不安というやつです。不安障害の人
 にとっていちばん厄介なことが予期不安です。



 「あぁなったらどうしよう…」
 「こうなったらどうしよう…」



 そんなことをことあるごとに考えてしまっているのです。
 経験者の方なら納得していただけると思います。その予期
 不安で疲れ果てた状態で、苦手な状況に入ることは本当に
 エネルギーを消耗することです。しかし、みなさんはこん
 なことを感じたことはありませんか?



 
「実際は予期不安以上のことは起こらなかった…」
と。



 予期不安がいちばん最悪な状況を考えてしまっているため
 そのようなことはよくあることです。行動する前の不安が
 行動することでなくなります。つまり予期不安を超える不
 安はない
ということです。予期不安に耐えられれば、実際
 の不安は時間の経過とともに軽減していきます。




【社交不安障害者にとっての予期不安】

 ①会社の面接日が決まる
     ⇓ 予期不安が始まる 
     
■「面接、うまくいかなかったらどうしよう」
 ②面接当日。受ける前
     ⇓  予期不安MAX   
     ■「やばい、やばい、どうしよう…逃げたい」
 ③面接を受けているとき
     ⇓  予期不安が減少  
     ■終わりが近づくとともに「なんとかいけそう」
 ④面接終了後
     ⇓  予期不安なし   
     ■疲労感と解放感が入り混じった状態
 ⑤帰宅後  
       予期不安がまた始まる 
     ■「次の面接は大丈夫かな…」 
    



湧き上がった不安にいたずらに抵抗しない

 ■不安的ではない人
 不安なことがある「不安だなぁ…」それ以上に不安を発展させない

 ■不安的な人
 不安なことがある「不安だなぁ…」「やばい、どうしよう」
 →「このままではダメだ。何とかしなくちゃ」



 不安的ではない人は不安な気持ちになってもその不安に対
 し抵抗しません。不安という船にどっぷり乗ってしまうか
 らです。しかし、社交不安障害の人は不安的な人と同じよ
 うに、不安という船から一刻も早く降りようと抵抗を始め
 てしまいます。抵抗することでさらに苦しくなるのです。



 そうならないためにも不安がわきあがってもいたずらに抵
 抗しないこと、あまり触れないこと
が大切です。



 私も初めて「不安に触れない」ということを聞いた時はよ
 く理解できませんでした。今まで何十年もの間、不安に触
 れすぎたのだから理解できないのも仕方ありません。



 不安が不安を呼ぶように、まるで連想ゲームのように不安
 と不安をつなげてばかりいました。それでも、その言葉を
 常に意識していたら次第にわかるようになったのです。



 「不安だな…」と思ったら、それ以上は不安に触れない。
 不安なのだから不安でいいと考えることで、不安に触れな
 いという言葉の意味が少しずつ理解できるようになりま
 す。

 


社交不安障害の強弱に関係するものとは

 
<社交不安の強さ=f[自己呈示欲求の強さ×(1-自己呈示の効力感)]>
                             考:リアリー

自己呈示欲求の強さ…自己呈示とは、他者から見られる自
           分を意識しながら他者から見た自分
           の姿を自分にとって望ましいものに
           しようとする行為



自己呈示の効力感……『他者から良い評価を受ける自信』
           ないし『自分が望む自己イメージを
           作れるかどうかの主観的確率』。
           確率なので0から1の間の値になり
           ます。

           自己呈示欲求が高いほど、そして自
           己呈示の効力感が低いほど社交不安
           は強くなります。 



 一方、自分を良く見せたいという欲求が低かったり、自分
 を良く見せる自信が強ければ社交不安は起こらないのです。


 社交不安障害者は社会的状況における出来事をネガティブ
 に解釈することによって社交不安を経験していると考えら
 れています。



 恐れている社会的状況に遭遇すると社交不安障害者の心の
 中では、自分自身と社会的状況に関する一群の仮定が活性
 化するのです。
    ↓
 ◆これらの仮定は以下の3つと考えられています。


 社会的パフォーマンスに関する過度に高い基準
 「私は誰からも認められなければならない」「私は自分が
 弱い人間である徴候を一切見せてはいけない」といったも
 のです。 過度に高い基準は達成することが難しいので、
 必然的に望ましい自分の印象を見せることに失敗するので
 はないかと懸念を生じさせます。 


 社会的評価に関する条件付けられた信念
  「もしAならばBである」という条件付きの仮定です。
  たとえば「もし私がミスをしたら他人は私を拒絶するだろ
 う」「もし誰かが私を嫌ったら、それは私の失敗に違いな
 い」といったものです。


 自分自身に関する無条件の信念
  「私はおかしい」「わたしは愚(おろ)かだ」といったもの
 です。 社会的状況において、過度に高いパフォーマンスを
 発揮しないと、人から認められないと社交不安障害の人は
 考え、そのために彼らは自分をよく見せたいという欲求が
 高いと考えられます。

 そして、高い基準を設定している一方で、彼らは自分が無
 能であると思っており結果として自分をよく見せる自信が
 低くなるのです。



 上記の3つの仮定が活性化されてしまうと、社会的状況に
 おける普 通の出来事がネガティブに解釈され社交不安が起
 こります。

 ★引用・参考文献/『はじめての臨床社会心理学』有斐閣 




社交不安障害であっても、だましだまし生きていける

 これが今いちばん私がみなさんに伝えたいことです。



 だましだまし生きるということは、折り合いをつけた生き
 方をするということ。社交不安障害のない自分を求めるの
 ではなく、社交不安障害の自分とどう共存していくかを考
 えることが大切です。



 共存するためには時には逃げることも考えなければいけま
 せん。行動することは大切なことですがそれだけでは息が
 詰まってしまいます。



 いつどんな時、不安・緊張が起こっても「きっと、どうに
 かなる」「いつでも逃げられる」そんな自信が社交不安障
 害の人には必要なんです。



 つまり、いつでも逃げられる生き方を知り逃げのプロ
 なれるかなれないかが改善への分かれ道です。私自身も逃
 げのプロになったことで気持ちが楽になった1人です。



 そしてもうひとつ言いたいことは、自分一人の考えで問題
 を解決しようとしないこと。一人で解決しようとしない生
 き方とは、新しい価値観と出会うということ。



 私もその出会いで自分が恥と思っていたことが他人にとっ
 てはどうでもいいことに気付かされました。他人からすれ
 ばどうでもいいことで悩んでいたのです。



 ①逃げのプロになる
 ②新しい価値観と出会う



 この2つのことで社交不安障害はだましだましでも生きて
 いける心の障害
だということを私は伝えていきたいと考え
 ています。
 



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